原くんが入塾したのは中学2年生の春、中学1年生の3学期の通知表はオール3で、兄も通っていたからという理由で入塾しました。
最初は、頑張ろうと思ってもなかなか頑張れない日々が続きました。そんなあるとき、担当の先生が「今までなんか関係ない。自分は何を成し遂げたいのか?それは誰のために成し遂げたいのか?自分の人生は自分で決めることが大事」という話をしてくれました。その話を受けて、「今の成績はオール3。そんな自分が西宮東の数理に受かったら、たくさんの後輩の勇気になる」。自分の思いが固まった瞬間でした。
そこからは自習室に来て、塾の終わりまで通い詰める毎日。手を抜きがちだった勉強は、自分が「理解している部分」と、「分からない部分」を先生に伝えた上で、細かい内容まで自分が納得するまで徹底的に質問し、苦手な部分も「分からんかったら僕に聞いて!」と人に教えられるレベルになるまで復習をしました。そして、いつしか原くんはクラスの中心人物となっていました。
この原くんの本気の頑張りは1人の男子の人生を大きく変えていきます。名前は若野くん。通知表平均は2.7。自分と同じ成績の原くんが頑張っている姿と、人間的にもどんどん成長する様子を見て、自分も頑張りたい、そう思い毎日のように自習室に通い続けました。学校もクラスも、そして性格も全然違う二人は、自習室で勉強しているうちにつながります。「自分たちが奇跡をおこし、後輩の勇気になる。そして推薦入試(2月入試)で合格し、一般入試(3月入試)を受ける同じクラスのメンバーに勢いを与える。」その掲げた目標達成のため、それからも毎日自習室で勉強をし続けました。
先生から言われたテキストや問題は完全に理解するまで勉強しました。そして2月の推薦入試で原くんと若野くんは見事大逆転で西宮東の数理科学に合格。
この二人の大逆転合格はクラスの一般入試組の勢いに繋がります。一般入試の結果は市立西宮(4.7)、稲園(4.6)、宝塚北(4.5)、西宮東(4.5)、総勢25名全員合格という見事な結果を導きました。
園田中学校 卒業
稲園高校 合格
望月 夏希さん